Windows Server をルータにする2つの方法(レジストリ or サービス)

Windows Server(今回は 2016 を使用)をルータにする方法は2つ存在する。レジストリを編集する方法とサービスを起動する方法だ。

どちらの方法にせよ、サーバをルータ化するために、サーバは最低2つのNICを持っていなければならない。そしてクライアントのデフォルトゲートウェイには、そのサーバのIPアドレスが設定されている必要がある。

本記事では以下の環境のもと進行していく。

検証環境

Windows Server をルータにする2つの方法(レジストリ or サービス)

本記事の検証環境は上図のようになっている。

ネットワークの基礎になるが、”192.168.1.1″ の Windows 10 端末と “192.168.2.2” の Windows 10 端末は相互に通信が通らない。

Windows Server をルータにする2つの方法(レジストリ or サービス)

192.168.1.1 からは 192.168.1.254 には届くが “192.168.2.2” には届かない

Windows Server をルータにする2つの方法(レジストリ or サービス)

192.168.2.2 からは 192.168.2.254 には届くが “192.168.1.1” には届かない

Windows Server をルータにする2つの方法(レジストリ or サービス)

Windows Server は 2つのNICでそれぞれの端末に接続しているので、両方に通信が届く

レジストリを編集する方法

1つ目の方法はレジストリを編集する方法だ。

具体的に言うと「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentCntrolSet\Services\Tcpip\Prameters」の「IPEnableRouter」のデータを「1」に設定するだけだ。

Windows Server をルータにする2つの方法(レジストリ or サービス)

「IPEnableRouter」のデフォルト値は 0なので、1に変更する。

Windows Server をルータにする2つの方法(レジストリ or サービス)

なお、設定を変更した後は再起動が必要だ。

疎通確認

Windows Server をルータにする2つの方法(レジストリ or サービス)

192.168.1.1 から “192.168.2.2” に通信が通るようになった

Windows Server をルータにする2つの方法(レジストリ or サービス)

192.168.2.2 から “192.168.1.1” に通信が通るようになった

GUI からサービスを起動する方法

2つ目の方法はサービスで「Routing and Remote Access」を開始する方法だ。

「サービス」を起動し、「Routing and Remote Access」を右クリック、「プロパティ」を開く。

Windows Server をルータにする2つの方法(レジストリ or サービス)

「Routing and Remote Access」はデフォルトで「無効」になっているので、スタートアップの種類を「自動」にし、「適用」をクリックする。

※「手動」にした場合、次回起動時はサービスが無効に戻る。「自動」にすることで永久的に「Routing and Remote Access」を有効化する。

Windows Server をルータにする2つの方法(レジストリ or サービス)

「開始」が実行できるようになるので、クリックする。

Windows Server をルータにする2つの方法(レジストリ or サービス)

サービスの開始が始まる。5分程度。

Windows Server をルータにする2つの方法(レジストリ or サービス)

「サービスの状態」が「実行中」になる。

Windows Server をルータにする2つの方法(レジストリ or サービス)

なお、サービスの場合、サービスが開始すればルータとしての機能は即座に開始される。つまり、再起動が必要ない

疎通確認

Windows Server をルータにする2つの方法(レジストリ or サービス)

192.168.1.1 から “192.168.2.2” に通信が通るようになった

Windows Server をルータにする2つの方法(レジストリ or サービス)

192.168.2.2 から “192.168.1.1” に通信が通るようになった

IP フォワーディング

Windows をルータにするといっても、これらの方法はあくまで IP フォワーディングを有効にするものだ。

ルータのようにルーティングするわけではない

IP フォワーディングとルーティングの最大の違いは、ルーティングプロトコルによる経路選択を行うか行わないかだ。

IP フォワーディングは静的に設定された宛先にパケットをフォワードするだけなので、ルーティングのような冗長性のある動的な経路は提供されない

IPフォワーディングとは、二つ以上のネットワークインターフェースやIPアドレスを持つネットワーク機器などで、一方が受信したIPパケットを一定のルールに基づいてもう一方から送信すること。IP通信の中継。

reference:IT用語辞典

ルーティングとは、ネットワーク上でデータを送信・転送する際に、宛先アドレスの情報を元に最適な転送経路を割り出すこと。特に、インターネットなどのIPネットワークにおいて、パケットの転送先を決定すること。

reference:IT用語辞典

ルーティングの追加は不要なのか

結果からわかるように、ルーティングの追加は必要ない

サーバはもともと “192.168.1/24” と “192.168.2/24” のネットワーク(接続しているインターフェース)を知っているので、ルーティングを追加しなくてもパケットをフォワーディングできる。

レジストリとサービスのどちらがよいのか

サーバの再起動が問題ないのであれば、個人的にはレジストリをお勧めする。

なぜかというと、「Routing and Remote Access」を開始させるとシャットダウンに時間がかかる。

例えば、新規インストールした状態の Windows Server 2016 だと、下図のサービスのシャットダウンが2~3分程度かかった。普段は10秒程度でシャットダウンできていたことを考えると、時間がかかりすぎる。

Windows Server をルータにする2つの方法(レジストリ or サービス)

といっても、上記は再起動の発生しやすい検証環境だからこそのデメリットだ。基本的にはどちらを選択しても問題ない。

ちなみに、Linux をルータにする方法も簡単なので、そちらもお勧めだ。

Linux(CentOS 7)でルータを構築する最も簡単な手順

Reference

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