Linux の root の場合
参考サイト:
Oracle® Databaseインストレーション・ガイド 12cリリース1 (12.1) for Linux
Databaseインストレーション・ガイドfor Linux
Oracle の参考書には、Oracle のインストールユーザについて以下のように記載されています。
Linux や UNIX の場合、Oracle ソフトウェアのインストールの前に、次のグループを作成しておき、ソフトウェアのインストールを実行するOSユーザーをこれらのグループのメンバーにしておきます。
ORACLE Master Bronze Bronze DBA 12c 完全詳解+精選問題集 より引用
ユーザーがrootです。ユーザーがrootの場合、Oracle Universal Installerはインストールを続行できません。
[root@localhost ~]#以下も参照してください。
Oracleデータベースのインストールzipファイルを解凍します。その結果、databaseディレクトリが作成されます。次に、グラフィカル・インストーラを実行します(これはユーザーrootの下では実行されないので注意してください)
Oracle® Real User Experience Insightインストレーション・ガイド 12c リリース2 (12.1.0.3) for Linux x86-64 より引用
Windows の Administrator の場合
参考サイト:
Oracle® Databaseインストレーション・ガイド 12cリリース1 (12.1) for Microsoft Windows
Oracle® Databaseインストレーション・ガイド 18c for Microsoft Windows
Linux において root ユーザでインストールが不可能なことはわかりました。では Windows の Administrator でも同じようにインストール不可能なのでしょうか。
以下の文章は Oracle のインストレーションガイドから引用したものです。
セキュリティ強化のため、Oracleホーム・ユーザーとして、仮想アカウントまたは(Windows組込みアカウントではなく)標準のWindowsユーザー・アカウントを使用することをお薦めします。
…
標準的なインストール、ソフトウェアのみのインストール、およびクローニングのために、Oracleホーム・ユーザーとして仮想アカウントまたは(管理者アカウントではなく)標準のWindowsユーザー・アカウントを使用することをお薦めします。
セキュリティ的によくないだけで、Administrator でのインストールは可能な感じがしますね。実際にやってみます。
まずオラクルのインストーラは起動できました。
ユーザの指定ですね。ここで Administrator を指定します。
そうすると以下のエラーで怒られてしまいました。
Administrator でのインストールは不可能か?と思いましたが、下図のように「Windows組込アカウントの使用」を選択するといけそうです。
いけました。インストール場所も既定で Administrator になっています。
インストールにも最後まできちんと成功しました。
Oracle インストール後に Administrator のプロパティを確認してみましたが、Oracle 関連のグループに色々参加しているため、間違いなく Administrator でのインストールに成功しています。
まとめ
- root で Oracle インストールは不可能
- Administrator で Oracle インストールは可能(ただし非推奨)