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Active Directory ドメイン環境でのローカルポリシー
下記のように、最も優先度が低いとはいえドメイン環境でもローカルポリシーは反映されます。
ドメイン環境であっても、特定のコンピュータにルールや制限を適用したい場合もあるかもしれません。そのような場合は、それぞれのコンピュータで「ローカルポリシー」を定義できます。
ローカルポリシーは、ドメインやサイトやOUのGPOで上書きされる可能性が最も高いので、優先度は最も低くなります。
MCP教科書 Windows Server 2008 Active Directory より引用
Windows Server 2008(Active Director)第2版
posted with ヨメレバ神鳥勝則/甲田章子 翔泳社 2011年11月
ドメイン参加でも編集可能か
確認前に、ローカルポリシーには「ローカルセキュリティポリシー」と「ローカルグループポリシー」の2つが存在することを理解しましょう。
今回は、ドメイン参加後にローカルセキュリティポリシーとローカルグループポリシーそれぞれが編集可能かを確認していきます。
ドメイン参加後にローカルセキュリティポリシーが編集可能か
まず、ドメイン参加後でもローカルセキュリティポリシーの編集は可能です。
ただし、グループポリシーとして定義されているとアウトです。
例えば Default Domain Policy にはパスワードポリシーが規定で存在するので、パスワード周りの設定はローカルセキュリティポリシーで編集することはできません。
ローカルセキュリティポリシーはグループポリシーで定義されているものに関してはグレーアウトします。
ドメイン参加後にローカルグループポリシーが編集可能か
下図のように IE の Cookie の削除を禁止するグループポリシーを配布してみます。
そうすると、IE の設定画面上は項目がグレーアウトして何もできなくなっています。
ただし、実際の設定項目はグレーアウトしてもローカルグループポリシーは編集可能です。
まとめ
結果をまとめると以下のようになります。
- グループポリシーが設定されている項目のみ、ローカルセキュリティポリシーはグレーアウトして編集不可能になる
- グループポリシーが設定されている項目のみ、実際の操作はできくなるがローカルグループポリシーの編集自体は可能。