"働きアリ"の2~3割は働かない。その理由とは

アリの集団の中には必ず2~3割の「働かない働きアリ」が存在する。

アリは統制のとれた集団行動をとったり、協働して巨大で複雑な建造物を作ったりすることから「社会性昆虫」などと呼ばれる。にも関わらず、働かないやつがいる。

"働かない働きアリ" を含めたアリの行動については「働きアリの法則」というマニアックな研究成果が発表されている。それも、発表したのは北海道などの日本の研究チームだ。

以下の内容は Wikipedia から「働きアリの法則」の概要を引用したものだ。

概要を更に概略化すると、「必ず2割のアリは働かない」「働かない2割のアリを取り除いても働かないアリが2割出現する」というものだ。働かないアリを間引いたとしても、誰かが働かなくなる。

  • 働きアリのうち、よく働く2割のアリが8割の食料を集めてくる。
  • 働きアリのうち、本当に働いているのは全体の8割で、残りの2割のアリはサボっている。
  • よく働いているアリと、普通に働いている(時々サボっている)アリと、ずっとサボっているアリの割合は、2:6:2になる。
  • よく働いているアリ2割を間引くと、残りの8割の中の2割がよく働くアリになり、全体としてはまた2:6:2の分担になる。
  • よく働いているアリだけを集めても、一部がサボりはじめ、やはり2:6:2に分かれる。
  • サボっているアリだけを集めると、一部が働きだし、やはり2:6:2に分かれる。

働かない理由

必ず2割の働きアリが働かないという非効率の原因は長らく謎のままだったが、これまた北海道大学などの研究チームがその理由が解明した。

2割の「働かない働きアリ」は、休みたくて休んでいるわけではなかったのだ。人間がそれを言うと確実に嘘だが、アリはそうそう嘘を吐かない。

働かない理由は、働きアリが働けなくなった時の代替要員だからだ。

仮にすべての働きアリが働かなくなってしまった場合、アリの巣(コロニー)は滅んでしまう。その最悪の事態を避けるために、常に待機組がいるということだ。

人間社会に置き換えると

よくこの問題を人間社会に置き換えることがある。よく聞くのは以下の2パターンだ。

  1. 働きアリという最適化された集団に習い、「ガムシャラに頑張っても生産性は向上しない」という主張
  2. 働きアリが働かない理由をある程度無視して、「サボっている人間をクビにしても誰かがサボるだけ。改善は見込めない」という主張

悲しいことに、人間社会においては2の主張の方が正しい気がする。

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