Hyper-V ホストの追加方法
まず、左下ペインの「ファブリック」を開く。
「ホーム」タブの「リソースの追加」をクリックすると、ドロップダウンリストの中に「Hyper-V ホストとクラスター」があるのでクリックする。
デフォルトで「信頼された Active Directory ドメインの Windows Server コンピューター」が選択されているので、そのまま「次へ」をクリックする。
SCVMM サーバはドメインに参加していなければ構築は不可能だが、SCVMM が管理する Hyper-V ホストはドメインに参加していなくても問題ない。その場合、その他のオプションを選択するのだが、手順が複雑になるので Hyepr-V ホストは大人しくドメインに参加させることをお勧めする。
Hyper-V ホストを SCVMM の管理下に置くためには、Hyper-V ホストに VMM エージェントをインストールする必要がある。
「検出に使用する資格情報の指定」ではそのエージェントをインストールするアカウントを選択しなければならない。
「既存の実行アカウントを使用する」にデフォルトでチェックが入っているので、「参照」をクリックする。
「実行アカウントの選択」画面では実行アカウントの選択以外に、実行アカウントの作成も行うことができる。
デフォルトで3つのアカウントが存在するが、これらは SCVMM のローカルユーザだ。エージェントをインストールしたい Hyper-V ホストに対するアクセス権は当然持っていない。
よって、SCVMM はインストール後に実行アカウントを最低1つは作成しなければ Hyper-V ホストを管理下に置くことができない。
「実行アカウントの作成」をクリックする。
System、LocalService、NetworkService について
これらはサービスを起動するために用意された専用のビルトイン・アカウントで、権限などの違いがある。SCVMM 固有のユーザではない。
名前はわかり易いものを設定する。下図のように Domain Admins グループに所属していることが一目でわかるように設定してもいいし、「VMM管理用ユーザ」などとしても問題ない。
今回は Domain Admins のユーザとして Administrator を利用する。
そうすると管理者のユーザーロールに所属する実行アカウントが作成される。
リソースの追加ウィザードに戻るので、「既存の実行アカウントを使用する」のまま実行アカウントが先ほど作成したものになっていることを確認する。
問題なければ「次へ」をクリックする。
検出スコープでは「Windows Server コンピューターを名前を使って指定する」の状態でコンピューター名欄にコンピュータ名を入力する。
Hyper-V ホストが複数存在する場合は改行して入力する。
実行アカウントに Domain Admins を選択した理由
もし Domain Users などを実行アカウントに選択していた場合、ホストの追加時に下図のエラーとなり追加が失敗する。
ここで重要なのが「指定してユーザー アカウントに、検出する Windows サーバーの管理者特権がある。」という項目だ。
ドメインに参加したコンピュータの Administorators には Domain Admins グループが自動で追加される。
つまり Domain Admins のユーザであればそのコンピュータの Administrators グループにも所属しているという事になり、管理者特権を持っているので上図エラーは発生しない。
問題なければ Hyper-V ホストが検出される。
追加するコンピュータにチェックを入れ、「次へ」をクリックする。
ホストグループを選択する。ホストグループは AD における OU のようなものだ。
デフォルトでは「すべてのホスト」しか存在しない。特に問題は発生しないのでデフォルトのまま「次へ」をクリックする。
サマリが表示されるので「完了」をクリック。
ジョブステータスが更新されるのでしばらく待つ。
「完了」となればOKだ。
また、Hyper-V ホスト上で動作している仮想マシンのステータスも取得できるようになり、操作も可能になる。
Hyper-V ホストで設定されていた仮想スイッチは「VMネットワーク」と「論理ネットワーク」に反映される。
似たような項目に「論理スイッチ」があるが、こちらは Hyper-V の仮想スイッチとはまた別のものだ。
Hyper-V ホスト側では仮想スイッチの「拡張」に「Microsoft VMM DHCPv4 Server Switch Extension」が追加されている。